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お便りコーナー「イラストでお仕事貰うにはどうすればいいの?」

お世話になっております。

お疲れ様です。りゅうせーです。

というような書き出しで仕事のメール打ってるんですけど、そんなことは置いておいてですね。

サイト開設とともに新しく設置したウェブ拍手〜〜〜〜。なんと開設日はとても多くのメッセージをいただきました。二日経ったら拍手すらなくなりました。(お返事のイラストも用意できてないので当たり前)

これお返事するという旨だったんですが、開設日ともあり感想というか日頃の思いのお手紙が多く、これは僕だけがほっこり持っている宝物にしようと思うようなものばかりでした。

その中でも質問という形式でいただいたものにちょっと詳しく回答していこうと思います。

質問なのですが、りゅうせーさんが絵のお仕事を貰うまでに何をしてきたのか、すごく聞きたいです…。どんな展示会やサイトに出ていたのか、初めてお仕事を貰うことが出来たきっかけなど…。自分はアルバイト2つ掛け持ちしながらフリーで活動しています。今は大きな展示会を控えてたり、色んなイラスト投稿サイトに出してますが、このやり方のままで大丈夫なのかな、と…。今年か来年には動画を作り、色んな人に見てもらいたいと思ってます。少し夢見がちなのでしょうか…。

こちら原文ママなのですが回答形式こんな感じで大丈夫でしょうか。こんなにまんま文章はられたくないという人も居そうではあるな…そういう時はちょっと付け加えておいてくださいね。

生放送やってても結構多いですね。イラストのお仕事への質問。

僕がお仕事をもらうようになるまでというのは今っぽいっちゃぽいんですが本当に投稿を続けているうちにターニングポイントが出てきて自然にという流れになります。

大学時代は友達と実家の北海道の方でグループ展などをしたことがありますが本当に大したことのないよくある学生がカフェの一角を借りて絵を飾るというようなそういう程度のもので、特にそれが役に立ったとは感じていません。(人生でも指折で楽しい時間ではありましたが)

そんで軽い今までの流れなんですが…

大学時代就職活動を全放棄(!?)してプー太郎のまま上京しました。

自然の敵Pことじんくんや、今やサイダーガールの屋台骨であるギターの知くんたちとシェアハウスという名の居候をしながら、大学でかじったデザインスキルで細々としたアルバイトの片手間、ボカロPの皆様からお声をいただきながらコツコツというかそれなりのペースで動画を作っていって、そのときに作った「いーあるふぁんくらぶ」という動画を機に商業依頼が増えるようになりました。

↑これですね。

そもそも僕は「絵が下手なので動画とか使ってプロモーションしないと見てもらえないだろ」という理由で動画を作り始めています。世の中インターネットが誕生してからのクリエイターの数は爆発的に増えとんでもないレベルの上がり方をしてます。そこで正攻法で戦うにはもう死ぬほど絵が上手くても正直立ち回り方次第では食っていけるかどうかだと思うんです。

ただ、「個性は技術を問わない」ので人と違う何かを意識することはすごく大事だと思います。

例えばご質問いただいた方より僕なんかの方がめちゃくちゃ絵が下手な場合だってあると思います。ですが…「動画組める」という個性が一個入るだけで動画がらみのイラスト仕事は僕の独壇場になるわけです。

んであわよくばそこでファンをつけることができれば、最初に主戦場にしたかったイラストという場所に「自分の作品を見てくれる人」を呼べるわけです。それを積み重ねていくのも手なのかなと思います。

んでちょっとまてと。

「いーあるふぁんくらぶ、りゅうせー絵描いてないよ」と(未だによく間違えられますがいーあるふぁんくらぶのイラストは「クズの本懐」で有名な横槍メンゴ先生が「ヨリ」というPNで描かれています。)

僕の場合これが性格が屈折する原因の一つだったかもしれません(笑)そうなんです。これによって動画の仕事は増えたんですがあまり絵を描かせてもらえなくって。ものを作ることで収入を得ることは可能になったんですが僕は絵を描くのを一番に据えて生きて行きたかったので、ここでデフォルメ頼りだった作風を徐々に高頭身に変えていきます。(「とにかく作品を作ることが大事」が信条なので、手っ取り早く作品にすべく、デッサン力をごまかしやすいデフォルメを多用していました。)

それが本当に目も当てられないくらい未熟で、ひどかったので、激しい動画の動きや構図で下手なのを極力ごまかしながらとにかく実戦で使って行きました。

今も大してうまいと思ってはいませんが、結果この舵きりが功を奏して今少しずつですが絵でも仕事がもらえるようになってきています。「かなしみのなみにおぼれる」や「少年少女カメレオンシンプトム」で使ったような絵は「僕だとわかる個性」は持っていたかもしれませんが汎用性がありませんでした。

絵の仕事をくれるのは出版社なりレコード会社なり「売りたい作品がある人」なのでその売りたい作品がどのようなイラストを求めているのかを分析して自分から寄っていくことで流れが変わることもあるかと思います。

そしてご質問者様、アルバイトをしているとのことですが、その最中周りのクリエイターがどんどん進んでいって自分の夢を先に叶えていく姿。きっと何度も目にするでしょう。

僕も友達の作品がアニメ化だのメディアミックスだのでめちゃくちゃ盛り上がっているときに会社の送迎会でおじさんの似顔絵をホワイトボードに描かされる

というこれ以上ない辛酸をなめされられたことがあります。マジです。そんで一人会議室で泣きました。本当に惨めで悲しかったです。思い出すだけで辛いんですがそのおじさんの絵はよく描けたと思います。似てると褒められました。んで話戻りますが、その時の友達を僕は今追い越せていませんし、そのあとから台頭した後輩クリエイターにも惨敗しています。

しかし最後に勝つのはそんな辛酸を舐めて苦境を何度もかいくぐった強さのある人間だと信じています。信じていないとやってられません。信じ続けたおかげでもあるのかわかりませんがLiSAさんや緒方恵美さん、今年はGLAYさんなどあそこで腐ってやめてしまってたら絶対に関わりを持つことのできないアーティストの皆さんと仕事をすることができたりしました。

頭身を上げる努力を始めた時も絵が下手だと散々叩かれましたが、コンパスでキャラの立ち絵を任せていただけるまでになりました。僕は飽きっぽいですが絵と動画だけは泥水すすっても成功してやると思いながら今まで続けています。投稿者の方、色々言いましたが続けることだけはやめないでください。

そうしているうちに絶対に転機があります。今の不安や辛い気持ちはきっとその転機で踏ん張る力になります。

作家がたくさんの人に作品を見てもらいたいという欲求は決して夢見がちではありません。時間はかかるかもしれませんが頑張ってください。

近い将来ぜひ、僕と一緒にお仕事しましょう。

このタイプの質問自分とオーバーラップしてどうしても熱くなりがちです。

論点もまとまってませんが投稿者さんの勇気になれば。動画は今すぐにでも作ってみたらいいと思いますよ。動画を作ることでまた絵にフィードバックできることもあります。

こんな感じで(ここまで長く答えることないと思いますが)質問いただけたら答えますのでウェブ拍手。よろしくお願いします。

では失礼します。

りゅうせー


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